新型クラウンが役員車として人気の理由

カーリース

「伝統とは形骸を継ぐものにあらず。その精神を継ぐものなり」。
19世紀を代表する彫刻家、オーギュスト・ロダンの言葉です。
この言葉は、いわゆる「ゼロクラウン」、12代目クラウンを形容するために、開発陣によってたびたび引用されました。
ここに表されている「伝統と変革」がクラウンの開発姿勢であるとするならば、16代目にあたる今回の新型クラウンにも、その姿勢は脈々と引き継がれていると言えるでしょう。
果たしてこの新型クラウン、社用車、とりわけ役員車としての相性は、どのようなものなのでしょうか?

クラウンというクルマ

その誕生は1955年のこと。クルマの製造には海外メーカーの協力が欠かせなかった時代に、トヨタが独自に完成させた、記念すべきクルマとしてデビューを飾りました。
以来クラウンは、純国産車の先駆けとして、トヨタの最上級セダンとして、そして乗る者の成功のシンボルとして、70年近くもの間、人々に愛され続けてきました。
そのステイタスは、かつて一世を風靡したキャッチコピー「いつかはクラウン」に凝縮されているといえるでしょう。そしてそれは、いつの時代も、役員車としてまさにふさわしいクルマであったのです。
ところで、クラウンが成功のシンボルであるとしても、それはクラウンというクルマ自体が保守的であるということを決して意味しません。
むしろ代々、新しいボディ構造や技術への挑戦が続けられてきており、トヨタの先進装備はクラウンから搭載されることも稀ではありません。
いつの世も、時代に即し、トヨタの技術の粋を集めて、日本のリーダーのためのクルマ像を追い求めてきたのがクラウンなのです。

クラウン、16代目の新生

このように「日本を代表する高級車」として王道を走ってきたクラウンですが、2022年7月に発表された新型は、近年にない大きな進化を遂げ、従来にない斬新なデザインを纏い、4種のボディタイプを揃えているとあって、大きな話題を集めました。

セダンとSUVを融合させた、セダンプラスというコンセプトの「クロスオーバー」。クラウンの正統でありオリジンともいうべき「セダン」。スポーティーなルックスと走りが特徴の「スポーツ」、アクティブで機能的なSUV「エステート」と、4種のボディタイプのうち、現在ではその第1弾、クロスオーバーがリリースされています。

新型クラウン、ラインアップ

新型クラウン、クロスオーバーの概要

全長4930mm×全幅1840mm×全高1540mmの、スタイリッシュなシルエット。タイヤは大径の18〜21インチで、力強くリフトアップ。
そのデザインはクラウンの従来のイメージを大きく描き変えましたが、一方で、けっして華美にはし過ぎない、クラウンらしい落ち着きも持ち合わせています。
車体が大型化したことで車内はいっそう広さを感じさせるものとなり、後部座席の居住性もアップ。乗降もスムーズになりました。
クラウン伝統の優雅な走りも健在です。発表当初には、駆動方式がFR(後輪駆動)からFF(前輪駆動)ベースの4WDとなった事による変化も懸念されましたが、後輪操舵のDRS(ダイナミック・リア・ステアリング)の採用によって、最小回転半径5.4mを実現。先代と変わらぬ取り回しの良さが特徴となっています。
安全面では、最新の「トヨタセーフティセンス」と高度運転支援技術「トヨタチームメイト」を搭載。「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」や、「アドバンストパーク(リモート機能付)」といった機能も備えています。

新型クラウン、クロスオーバーの概要
新型クラウン、クロスオーバーの概要

新型クラウンの価格帯は先代よりやや低めに設定

今回のモデルチェンジによって、より幅広い年齢層へと開かれた感のある新型クラウン。
実際、クロスオーバーの価格帯は先代よりやや低めに設定され、手を伸ばしやすくなりました。
いままで通りエグゼクティブやシニア・マネジメント層のチョイスする役員車としてもふさわしく、同時に、次世代のリーダーたる若い世代の選ぶ1台としても、十分に魅力的なクルマに仕上がっているのではないでしょうか。
では次に、その乗り心地について見てみましょう。

新型クラウン、クロスオーバーの概要

運転するのも、されるのもおすすめな新型クラウン

クラウンといえば、「ドライバーの意のまま、思いのままに動く」という、クルマとしての完成度の高さが広く認識されています。
加えて新型クラウンでは「全席特等席」というキャッチフレーズがついているように、同乗者の快適性についても大きな進化を遂げました。
特筆すべきは静寂性で、ロードノイズを避けるべく、遮音材、吸音材、振動材を最適な位置に配置。ドアミラー形状までもが、風を切る音を抑制するために最適化されています。
また、音で音を消す「アクティブノイズコントロール」技術が、いままでにない静寂性を車内にもたらしてくれるでしょう。

新型クラウン、クロスオーバーの概要

新型クラウンの、真の評価はあなたの手で

従来のクラウンは伝統的にFR駆動式であったため、クロスオーバーのFF駆動方式を残念に思う声も聞かれました。
しかし今後デビュー予定のセダンではFR方式が採用されることが発表されており、かねてからのオーナーやドライバーには嬉しいニュースとなっています。役員車としての真の評価は、このセダンを待つべきかもしれません。
また新型クラウンは「日本の高級車」の枠組みを超えて、40の国と地域で販売され、年間20万台規模の販売台数を目指すことがアナウンスされており、今後の動向も大いに注目されます。
果たして新型クラウンは「世界のクラウン」としてグローバルに羽ばたいてゆくのでしょうか。
そんなことにも思いを馳せながら、役員クラスの皆様には、ぜひご自身の手で、新型クラウンのハンドルを握り、その乗り心地を確かめてみていただければと思います。

いかがでしたでしょうか。
トヨタレンタリース京都では、京都府下の法人、または個人営業主の皆様に役立つサービスの提供と、情報の発信に努めています。
もちろん、新型クラウンの新車販売も、カーリースも承っております。

クルマに関するご相談やお困りごとは、トヨタレンタリース京都に、どうぞお気軽にお寄せください。

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