社用車での非常事態に備えて…クルマに常備すべき備品5選!

クルマ知識

営業の足として、荷物の搬送のパートナーとして、日々、皆さまと活動をともにしている社用車。その社用車に、「いざという時の準備」はお済みでしょうか?消耗品が切れた、故障が起きた、事故に合ってしまった、それから災害に遭遇したなど、クルマには様々な非常時が想定されます。そんな時、焦らず慌てず対応するために、クルマに常備しておくべき備品をまとめました。

社用車での非常事態に備えて…クルマに常備すべき備品5選!

クルマに備えたい備品1. 発炎筒もしくは赤色懐中電灯

車両トラブルなどで、やむをえず社用車を道路に停車させなければならないといった際に必要となるのが発炎筒です。正式名称は「自動車用緊急保安炎筒」。間違いやすいのですが、「発煙筒」ではありません。煙ではなくて炎を出すので「発炎筒」です。

発炎筒は、赤色の小さめの炎を出し、後続車に自車の存在を知らせて衝突などの危険のないよう注意を促すためのアイテムです。道路運送車両法保安基準第43条の2においては「灯光の色、明るさ、備付け場所等に関し告示で定める基準に適合する非常信号用具を備えなければならない」と定められており、設置はドライバーの義務です。ここで定められている基準とは、夜間200mの距離から確認できる赤色の灯光を発するものであること・自然発光式のものであること・使用に便利な場所に備えられたものであること・振動、衝撃等により、損傷を生じ、または作動するものでないものとされています。

現在では、基準に適合するようであれば、発炎筒でなく、赤色懐中電灯でもOKとされています。LED式のものであれば、着火の危険がなく、また長時間使用できるため、こちらを積載しておくのもよいでしょう。

クルマに備えたい備品1. 発炎筒もしくは赤色懐中電灯

発炎筒もしくは赤色懐中電灯に関する罰則

発炎筒ないし赤色懐中電灯を積載していない場合の罰則は定められていませんが、もしそのことが発覚した場合には整備不良として「整備命令書」が出されます。この整備命令書に従わない場合は、懲役6ヶ月または30万円以下の罰金、もしくは50万円の罰金となる可能性があるため気を付けましょう。また、積載していないと車検も通りませんので要注意です。

発炎筒の使用期限は4年間

火薬式の発炎筒は使い捨てのもので、さらに使用期限は4年となっています。使用期限を過ぎていると、いざという時に発炎しないおそれがあるので注意が必要です(LED式の赤色懐中電灯にはそういった使用期限はありません)。必要時に慌てずに使えるよう、普段から使用方法を理解しておきましょう。

クルマに備えたい備品2. スマホの充電関係用品

現代生活やビジネスシーンで、もはやスマホなしの状態は考えられません。クルマに乗車中の場面においても、ナビの利用、渋滞の確認、天気予報などは日常的に使いますし、連絡手段としてはもちろん(ただし運転中に使ってはいけません!)、事故が起きた時に証拠として現場写真を撮る、懐中電灯として使うなど、日常から非常時まで大活躍します。ただしそれも、バッテリーがあればの話です。

クルマに備えたい備品2. スマホの充電関係用品

そんなわけで、クルマにUSBポートがあるならUSBケーブルを、なければクルマ用の充電器を、忘れずに載せておきましょう。クルマのシガーソケットをUSB端子にしてくれる車載充電器(カーチャージャー)を利用するのが良いでしょう。ただし、一般的なスマホの携帯バッテリーは高温になったりすることから火災のリスクがあるため、この役割には適しません。

クルマに備えたい備品3. ブースターケーブルと軍手

思わぬ時にクルマのバッテリーが上がってしまい、立ち往生した経験はありませんか?ライト類の消し忘れや、停止時のエアコンの使い過ぎ、半ドア状態での放置などが原因ですが、エンジンストップした時に、いまさらそれを言っても始まりません。

こうした際には、ロードサービスなどに依頼をするのが一般的ですが、他のクルマから電気を一時的に分けてもらうことでエンジンを始動させる「ジャンピングスタート」という方法があります。これを行うための道具がブースターケーブルです。ケーブルは、120A以上であればあらゆる乗用車に対応します(トラックは電圧が違うので救援してもらうことはできません)。自分では使い方がわからなくても、救援してくれる人に役立つかもしれませんので、トランクに常備しておくと良いでしょう。ブースターケーブルの取り扱いの際には軍手も必要になりますので、併せてご用意を。

クルマに備えたい備品3. ブースターケーブルと軍手

クルマに備えたい備品4. スマートキーの電池

これまでに、スマートキーの電池切れを経験したことはおありでしょうか。一般的にスマートキーの電池の持ちは1〜2年と言われていますので、運転中に電池が切れてしまったということのないように、1年ほどで交換する習慣をつくっておいた方が良いですね。また、スマートキーにはメカニカルキー(鍵穴に差し込んで使うタイプの、非常用の鍵)が内蔵されています。これは車種ごとに使用方法が異なり、鍵を開ける方法からエンジンをかける方法まで、スマートキーの説明書を読んで理解しておく必要があります。

スマートキーの電池切れには、以上のような方法でも対応できますが、念のため、スマートキーの電池の予備をクルマの収納スペース等に入れておくと良いでしょう。メカニカルキーでの対応は、操作方法を忘れていたり、その場に説明書がなかったりすると難しいので、常に電池の予備を備えておくのが、一番スマートかもしれませんね。

クルマに備えたい備品4. スマートキーの電池

クルマに備えたい備品5. 三角表示板

運転免許証取得の際に教習所で習った、三角表示板について覚えておいででしょうか。三角表示板には、車両トラブルで路肩にクルマを停めた際に、後続車から自車を認識させ、追突を防ぐという役割があります。発炎筒と合わせて使うのが望ましいでしょう。一般道では表示の義務はないのですが、高速道路および自動車専用道の路上でクルマを停車させる際には表示するよう、道路交通法第75条の11で、以下のように定められています。

「高速自動車国道等において自動車を運転することができなくなったときは、政令で定めるところにより、当該自動車等が故障その他の理由により停止しているものであることを表示しなければならない」

この表示義務を怠った場合には、「故障車両表示義務違反」となり、普通車で6,000円の反則金と違反点数1点となります。

クルマに備えたい備品5. 三角表示板

三角表示板は自分で用意しよう

ここで違反となるのは、あくまで「表示義務を怠った場合」です。三角表示板を普段クルマに積載していなかったら違反に問われる、ということではありません。そのような事情もあって、日本国内で販売されている多くのクルマが三角表示板を標準装備していません(上に述べた発炎筒は標準装備となっています)。ですから三角表示板に関しては、ドライバーが購入して積載しなければいけません。

しかし、いざ高速道路等でトラブルとなった時には、時速100km近いクルマがビュンビュン通り抜けていきます。「違反になるから」ということもそうですが、ご自身の身の安全のためにも、ぜひ三角表示板を準備しておくようにしてください。カーショップや通販にて、1,000〜2,000円程度と、比較的お安く購入することができます。


以上、発炎筒から三角表示板まで、クルマに準備しておく備品5選を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

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