新入社員にクルマを使用させるのが心配。知っておきたい対策は?

安全安心

新入社員を迎えた時に気になることの1つが、「社用車を運転させて事故を起こさないかどうか」ということではないでしょうか。
業務にクルマは必須、けれどもリスクは見過ごせない。
そこでここでは、社内で今すぐに取りうる対策について、そして外部の力を借りた解決策についても見ていきましょう。

新入社員にクルマを使用させるのが心配。知っておきたい対策は?

新入社員は、「そもそも事故を起こしやすい」

当たり前の話ですが、新入社員は、社員としても、ドライバーとしても、二重に未熟な存在です。
ですから例えば、「先方との打ち合わせ内容等が気にかかって社用車の安全運転が疎かになる」「時間に間に合わせようと社用車の運転が乱暴になる」といったことが起こってしまいがち。
また昨今の若者のクルマ離れなどから、運転取得以来、クルマを運転したことがないというペーパードライバーも多い傾向にあるので、その点に関しても、社用車を扱わせるには注意が必要でしょう。

新入社員は、「そもそも事故を起こしやすい」

新入社員の運転経験や安全意識を知る

以上のことから、新入社員一人ひとりについて、その運転経験や安全意識について知ることが重要です。
ここで、運転経験に関しては本人から直接聞き出せますが、安全意識は本人も意識していない事柄だということに注意が必要です。
社用車を社員として運転するというのは、個人として私用車を運転するのとはまったく異なりますが、新入社員のうちは両者の区別がつきにくいもの。

例えば社用車で事故を起こせば、損害賠償はもちろん、事故対応のための人件費、企業ブランドの毀損など、さまざまな損害が発生しますが、それらをリアルにイメージできているかどうか。

新入社員の安全意識のあり方を確認し啓発するのは、上司や先輩社員の役割といえるでしょう。

新入社員の運転経験や安全意識を知る

社用車に同乗し、直接、意識付けや啓発に務める

そのために有効な方法の1つが、最初のうちは上司や先輩社員が社用車に同乗するという方法。
二人分の目があることで、運転中の安全確認のクロスチェックになりますし、新入社員の運転技術や習熟度合いについても、直接確認することができるでしょう。
その上で、運転に危うげなところがあれば注意する、自身のヒヤリハット経験について話すなどすれば、新入社員にとっても記憶に残りやすい体験になるはずです。

社用車を運転することは会社を背負って運転することですから、その旨、新入社員には十分意識づけたいですね。

テレマティクスを活用する

以上の方法を、機械的に代替する手段もあります。それが「テレマティクス」。
テレコミュニケーション(電気通信)とインフォマティクス(情報処理)を組み合わせた造語で、通信機能をクルマに取り付け、企業とクルマとをつなげることができる、いわばクルマのIoTといえるでしょう。
この方法を用いれば、管理者は日常的にドライバーの運転をモニタリングすることができ、危険な運転があればその地点をマップや動画で確認したり、ドライバー(この場合は新入社員)に注意喚起をしたりといったことができます。

テレマティクスのイメージ

新入社員を安全運転講習等のイベントに参加させる

新入社員の運転のレベルを底上げしたい、潜在的な事故のリスクを低減したいといったニーズがある時には、安全運転講習等のイベントに参加させることが解決になります。

プロの目を通すことで、上司や先輩社員にもできないアドバイスや指導が可能になるわけです。

免許取得以降、こういった講習を受ける機会はないのが普通ですから、ペーパードライバーにとっては再訓練になりますし、その他のドライバーも「自己流」や「潜在的な危険運転」を見直す機会になります。

お近くでこういったイベントが開催される際には、ぜひ、参加をご検討されてはいかがでしょうか。

安全運転カレッジ

トヨタレンタリース京都の主催による『安全運転カレッジ』の模様

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