社用車での送迎、「運転さえ丁寧なら大丈夫」と思っていませんか?実は、それだけでは十分ではありません。本コラムでは、乗車前の準備に始まり、お見送りに至るまで、お客様に社用車に乗っていただく際に、送迎側として知っておきたいマナーをまとめました。

まず確認!乗車前にやっておくべき準備

お客様に乗っていただく前に、車内の状態を必ず確認しましょう。どれだけ丁寧な対応をしても、車内が汚れていたり、においが残っていたりすれば台無しです。チェックしておきたいポイントはこちらです。
- 車内の清掃(シート・フロアマット・ダッシュボードの汚れ)
- においのチェック(タバコ・食べ物・芳香剤の強すぎる香り)
- 後部座席のシート位置・リクライニング調整
- 不要な荷物・私物の片付け
- 目的地・駐車場の事前確認
特に、においは盲点になりがちです。乗り慣れていると気づきにくいため、同僚に一度確認してもらうのもよいかもしれません。
また、目的地周辺の駐車場や停車スペースを事前に調べておくことで、到着前後に慌てるリスクを減らすことができます。
乗車時のマナー ─上座・下座と乗り降りの順番

社用車にも上座と下座があるので、お客様を送迎する際には、ビジネスマナーとして踏まえておきたいところ。基本的なルールは以下の通りです。
- 最上座:後部座席の運転席側の後ろ(右後ろ)
※「上座」(かみざ)の中でも一番上位の席を、「最上座」(さいじょうざ)と呼びます)
- 次席:後部座席の助手席側の後ろ(左後ろ)
- 三番目:後部座席の中央
- 下座:助手席
最も格上のお客様には、右後ろの席をご案内するのが基本です。ただし、お客様から「助手席でいいですよ」と言われた場合は、その意向を優先しましょう。
座席の上座・下座についての詳細は「【ビジネスマナー】社用車にも上座があるってご存知ですか?」で、詳しく解説しています。
乗り降りの順番と、ドア対応
乗車時は「お客様が先、自分(ドライバー)は後」が基本です。お客様が乗り込まれるタイミングでドアをお開けしてご案内しましょう。
降車時は逆に「自分(ドライバー)が先」に降りて、ドアを開けてお待ちするのが丁寧な対応です。停車後にすぐドアを開けるのではなく、車が完全に止まり、安全を確認してから動くことを習慣にしてください。
走行中のマナー ─会話・運転・気配り
送迎中は、まず安全運転が最優先です。お客様に対しては、まずは「本日はよろしくお願いいたします」などの一言を。会話については自然に応じるのが当然の対応ですが、無理に話題を広げようとする必要はありません。
一方、無言のまま走り続けるのも気まずい雰囲気を生みますので、所要時間の目安をお伝えしたり、道路状況に触れたりする程度の会話は、むしろ好印象につながります。
なお、走行中のスマートフォン操作は厳禁です。また、カーナビの操作も停車中に行いましょう。
空調・音楽への気配り

車内の温度は、自分が快適でも、相手には暑い・寒いと感じることがあります。乗車後すぐに「温度はいかがですか?」と一言確認するだけで、気遣いの印象が大きく変わります。
音楽についても注意が必要です。BGMは基本的にオフにするか、ごく小さな音量にとどめましょう。好みの分かれる音楽は、場の雰囲気を壊すことがあります。
降車時のマナー ─お見送りまでが送迎

送迎は、目的地に着いたら終わりではありません。降車時の対応が、最後の印象として相手に残ります。
目的地に到着したら、まずドライバーが先に降り、後部座席のドアを開けてお待ちします。お客様が降りられる際、荷物がある場合は率先してサポートします。
お見送りについては、お客様が建物に入られるまで、その場で見守る姿勢が好印象を与えます。車にすぐ乗り込んで走り去るのは、たとえ急いでいても避けたほうが無難です。
まとめ──送迎チェックリスト
最後に、今回のポイントをチェックリストとして整理しました。社内共有ツールや研修資料としてご活用ください。
乗車前
- 車内の清掃・においチェック完了
- 後部座席の調整・私物の片付け完了
- 目的地・駐車場の事前確認完了
乗車時
- 最上座は右後ろの座席
- ドアを開けてご案内する
走行中
- スマートフォン操作なし
- 空調の確認を一言添える
- 音楽はオフまたはごく小音量
降車時
- ドライバーが先に降りてドアを開ける
- 荷物サポートとお見送りまで丁寧に
いかがでしたでしょうか。
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