トヨタ シエンタ ウェルキャブはコンパクトな多機能ミニバンの福祉車両!

車種解説

トヨタのシエンタは、コンパクトなボディと多機能性が魅力の、人気のミニバンです。5ナンバーサイズの小型乗用車ながら最大7人乗りが可能で、後席両側にはスライドドアを採用。様々なライフスタイルに対応する「ユニバーサルでクールなトヨタ最小ミニバン」として開発されました。2022年8月に発売された現行モデルでは、「コンパクトカーらしい運転のしやすさ」と「ミニバンの利便性」がいっそう進化しています。

本コラムでは、そんなシエンタの、ウェルキャブ(福祉車両)の特徴や機能について、詳しく見ていきます。その手前にまず、シエンタの主な特徴をおさらいしておきましょう。

トヨタ シエンタ ウェルキャブはコンパクトな多機能ミニバンの福祉車両!

トヨタ シエンタの主な特徴

1. コンパクトで使いやすい

全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,695mmのコンパクトボディで、最小回転半径5.0mの運転しやすさを実現しています。

シエンタはコンパクトで使いやすい

2. 広々とした室内空間

コンパクトな外観に反して、室内高1,300mmの開放的な空間を提供。クラストップレベルの前後カップルディスタンス(前後席間距離)を確保しています。

シエンタは広々とした室内空間

3. 高い燃費性能

ハイブリッド2WD車は28.2〜28.8km/L、E-Fourは25.3km/L、ガソリン車(2WDのみ)は18.3〜18.4km/L(いずれもWLTCモード)と、高い燃費性能を誇ります。

4. 多彩なシートアレンジ

7人乗りと5人乗りの設定があり、様々な用途に対応できる柔軟なシートアレンジが可能です。

シエンタの多彩なシートアレンジ

シエンタ 7人乗り

5. 高い安全性能

Toyota Safety Senseを搭載し、自動ブレーキサポートやレーンディパーチャーアラートなど、先進の安全機能を提供しています。

シエンタの先進の安全機能

6. 豊富なカラーバリエーション

モノトーンカラー10種類とツートンカラー6種類の計16パターンから選択可能で、お好みに合わせた外観を楽しめます。

シエンタの豊富なカラーバリエーション

シエンタは、日常の買い物から旅行はもちろん、アウトドアからビジネスユースまで、幅広いシーンで活躍するミニバンとして、数多くのユーザーに支持されています。

トヨタ シエンタ ウェルキャブ(福祉車両)とは?

このような特徴を持つトヨタ シエンタですが、そのウェルキャブシリーズ(福祉車両)は、車いす利用者や介助者のニーズに応える、特別な仕様となっています。

シエンタの車いす仕様車は、「すべての方に、安心・快適な移動の自由を」というコンセプトのもと、のちに見るように、3つの主要タイプが提供されています。

トヨタ シエンタの、車いす仕様車の特徴

1. 使いやすさを追求した設計

トヨタ シエンタの車いす仕様車は、使いやすさを徹底的に追求しています。その主な特徴を挙げてみましょう。

・なだらかなスロープ角度:車高降下機能により、9.5度という緩やかなスロープ角度を実現しています。これにより、車いすに座ったまま、楽にクルマへの乗り降りができます。

・シンプルな操作:車いすからの乗車から固定まで、一連の動作がとてもシンプルに設計されているため、スムーズな乗り降りが可能です。

・多様な車いすに対応:リクライニング機構付きの車いすでの乗車も可能です。さらに「助手席側セカンドシート無し」の仕様では、より長い車いすの乗車にも対応しています。

2. 使用者目線に立った、便利な機能

・スロープ前倒れ機能:日常の使い勝手を考慮し、スロープをフラットに収納できる前倒れ機能を装備しています。これにより、バックドアからラゲージスペースを有効に使うことができます。

・車高調整の自動化:バックドアの開閉に合わせて車高が自動的に昇降します。この機能は「エアサスペンション」によって実現されているもので、バックドアを開けると自動的にゆっくりと車高が下がり、閉めると再び上昇します。

3. 介助者へのきめ細かな配慮

トヨタ シエンタのウェルキャブでは、「ウェルキャブ専用シート」を採用し、介助者が車いすの方のすぐ隣に乗車できるようになっています。これにより、移動中のケアが容易になるのと同時に、車いすの方とのコミュニケーションも取りやすくなっています。

トヨタ シエンタ車いす仕様車の3タイプ

トヨタ シエンタの車いす仕様車は、ユーザーのニーズに合わせて3つのタイプが用意されています。

タイプI

トヨタ シエンタの車いす仕様車タイプI

・特徴:介助者がすぐ隣に乗車できる設計
・仕様:助手席側セカンドシートの有り/無しの2種類
・乗車人数:
– セカンドシート付き: 5名(車いす利用時は3名+車いす1名)
– セカンドシート無し: 4名(車いす利用時は3名+車いす1名)
・注目ポイント:助手席側セカンドシート付きには、ハイブリッド車が新設定

タイプII

トヨタ シエンタの車いす仕様車タイプII

・特徴:1.5列目まで車いすが乗り入れ可能(主にお子様向け)
・仕様:助手席側セカンドシート無し
・乗車人数:4名(車いす利用時は2名+車いす1名、または3名+車いす1名)
・注目ポイント:ストレッチャーでの乗車も可能

タイプIII

トヨタ シエンタの車いす仕様車タイプIII

・特徴:省スペース&短時間での乗り降りを実現する法人向け仕様
・仕様:ショートスロープ、助手席側セカンドシートの有り/無しの2種類
・乗車人数
– セカンドシート付き: 5名(車いす利用時は3名+車いす1名)
– セカンドシート無し: 4名(車いす利用時は3名+車いす1名)
注目ポイント:バックドアを開けると同時に車高が降下し、ショートスロープが展開

車いす仕様車の選択は、個人のニーズや生活スタイルによって大きく異なることが考えられます。シエンタ ウェルキャブの3つのタイプは、それぞれに異なるニーズに応えるように設計されています。例えば、日常的に介助者と一緒に移動することが多い方にはタイプIが、お子様の送迎に使用する方にはタイプIIが、そして福祉施設や病院などでの業務用途にはタイプIIIが適しているといえるでしょう。

※使用上の注意事項
シエンタの車いす仕様車を安全に使用するためには、以下の点にご注意ください。
1. スロープは、水平で平坦な路面での使用が条件となります。
2. 車いす、車いす利用者、介護者、荷物の合計重量が200kg以下であることを確認してください(スロープの許容重量は200kgです)。

「すべての方に、安心・快適な移動の自由を」

トヨタのシエンタ ウェルキャブシリーズは、通常のシエンタの特徴である使いやすさと多機能性に加え、車いす利用者とその介助者のニーズに応える、特別な仕様を備えたコンパクトミニバン。使いやすさ、安全性、快適性を追求した設計により、日常の移動をより快適にサポートします。

シエンタ ウェルキャブは、車いす利用者の方々に自由と喜びを、そして介助者の方々に使いやすさと安心をもたらします。トヨタの「すべての方に、安心・快適な移動の自由を」という理念が、この車に凝縮されているのです。


いかがでしたでしょうか。

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