
GRヤリスのパドルシフト
パドルシフトとは、ハンドルの裏側や、ステアリングコラム(ハンドルの軸を覆う柱の部分)の部分に取り付けられた、AT車のギアを手動で変速できるシフト操作装置のことです。高級車やスポーツカーから軽自動車に至るまで、幅広い車種に搭載が広がっており、AT車でもMT車のようなシフトチェンジが楽しめるほか、スムーズな加速や減速をサポートしてくれます。
本コラムでは、そんなパドルシフトの仕組みからメリット、活用の仕方までを解説していきます。
パドルシフトの仕組み
多くのクルマでは、パドルシフトはハンドル裏側の3時と9時の方向に付いており、「+(プラス)」と「―(マイナス)」の2つのレバーで構成されています。
「+」のレバーを操作:ギアをアップ(高いギアへ変速)
「―」のレバーを操作:ギアをダウン(低いギアへ変速)
パドルシフトは電子制御によってトランスミッションと連携しており、ドライバーがレバーを操作すると、即座に変速が行われます。通常のAT車の「D」レンジ(ドライブモード)では自動変速されますが、パドルシフトを使うことで、手元でのより細かいギア制御が可能になるのです。

クラウンのパドルシフト
パドルシフトのメリットをご紹介!
以下に、パドルシフトの活用による3つのメリットをご紹介しましょう。

パドルシフトのメリット1. 運転をスムーズに!
パドルシフトの最大のメリットは、AT車でも、MT車のような自由なシフト操作ができることでしょう。従来のシフトレバーを使った変速よりも、指先だけで素早くシフトチェンジが可能なため、運転のスムーズさが向上します。エンジンの回転数を適切にコントロールできるため、状況に合わせた加速や減速が可能になり、クルマをより意のままに操ることができるのです。
パドルシフトのメリット2. 安全で快適な運転体験!
パドルシフトはステアリング周辺に配置されているため、シフト操作をする際に、ハンドルから手を離す必要がありません。これにより、安全性を確保しながらも、快適な運転を楽しむことができます。
パドルシフトのメリット3. 燃費の向上に!
エンジン回転数を適切に制御することで、パドルシフトは燃費の向上にも貢献します。無駄なアクセル操作を抑えたり、あるいは効率的にエンジンブレーキを活用したりすることで、燃費性能を維持しながら走行することができるのです。
パドルシフトの活用シーンをご紹介!
以下では、どのような場面でパドルシフトが活用されるのか、3つの例で見てみましょう。

パドルシフトの活用シーン1. 渋滞時のストレス軽減!
頻繁な加減速が求められる、渋滞の中での運転。考えるだけでもウンザリしてきますね。そんな時、パドルシフトを適切に活用すれば、スムーズな変速を行なうことができるため、ストレスの少ない運転をすることが可能になります。
パドルシフトの活用シーン2. 高速道路でスムーズに加速!
高速道路での合流や追い越し時など、一時的に「エンジンのパワーを引き出したい!」と考える瞬間があることでしょう。そんな時には、パドルシフトを使ってシフトダウンすることで、力強くスムーズな加速をすることができます。

パドルシフトの活用シーン3. 信号や交差点での減速に!
信号待ちや交差点での減速時にも、パドルシフトが役立ちます。パドルシフトを使えば適切なギアで減速できるため、エンジンブレーキを効かせることができ、ブレーキの負担を軽減できるのです。ひいては、ブレーキパッドの摩耗を抑えることにもつながります。
パドルシフトを活用して、楽しく快適なドライブを!
パドルシフトは、AT車でもMT車のような自由な運転ができる便利な機能。適切に活用すれば、実用性にも直結し、運転の楽しみも広がります。
またEV車においては、パドルシフト操作で回生ブレーキの強さを調整できる車種も増えてきており、より効率的な電力供給が可能となっています。
ここまで見てきたように、高速道路の運転時や渋滞時など、さまざまなシーンで活用できるパドルシフトですが、車種によって操作方法が異なる場合もあります。詳しい使い方については、ご利用の車の取扱説明書をご確認ください。
いかがでしたでしょうか。
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