雨の日の運転は要注意。視界も悪くなりますし、路面は滑りやすくなっています。歩行者や対向車にも、いつも以上に気を付けなければなりません。近年ではゲリラ豪雨に見舞われることも多く、晴れている日でも油断することはできません。夜ともなればさらにリスクは増すことでしょう。
本コラムでは、雨が運転に与える悪影響や、雨の日に気を付けるべき事故の原因、安全にクルマを運転するコツなどをご紹介していきます。

雨の日の事故件数は、晴れの日の約5倍!
首都高速道路株式会社の調査によると、雨天時の1時間当たりの事故件数は、晴天の時と比べて約5倍も高くなっていることがわかっています。これが深夜帯ともなると、さらに約7倍へと数字が跳ね上がります。雨天時のコンディションが、いかにクルマの運転にとって好ましくないかがわかります。
雨の日特有の「事故につながる現象」と、その対策
雨天時に事故が頻発する原因は様々ですが、それらの多くが「視界の悪化」と「スリップ」に集約されます。以下では、視界の悪化やスリップが運転にどのような悪影響をもたらすのか、そしてどのように気を付け、対策していけば良いのかについて、より詳しく見ていきましょう。
・注意!ガラスの雨滴や曇り
ガラスに付着した雨は視界を悪化させ、前方や周囲の確認を困難にします。早めにワイパーをかけ、雨の強さに応じてワイパーの動き方を調整し、良好な視界の確保に努めましょう。ワイパーの効きが悪いと感じられる場合は、ゴムの劣化が疑われます。交換を検討しましょう。

また、車内外の湿度差や温度差でガラスが曇り、周囲が見えにくくなることもあります。フロントガラスはデフロスターを、リヤガラスはデフォッガを利用して曇りを取り除きましょう。
ガラス面が汚れていると曇りやすくなりますので、表面はもちろん、車内側のガラス面も普段から綺麗にしておきましょう。
・注意!路面の滑りやすさ
雨の日は路面が滑るため、ブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの制動距離が長くなります。そのためいつもより車間距離を長く取ることが必要です。

特に気をつけたいのは、ハイドロプレーニング現象。これは、タイヤと路面との間に水の膜が発生し、アクセルやブレーキ、ハンドルがすべて効かずにクルマが制御不能となる現象です。タイヤの溝が浅くなっていたり、スピードが早かったりする時に起きやすいので、青天時より車速を抑えることと、普段からタイヤの様子に気を配り、メンテナンスを行うことが欠かせません。

スリップやハイドロプレーニング現象を避けるためにも、雨天時には、「急」がつく運転(急発進、急ブレーキ、急ハンドル)を避けることが大切です。
・注意!左右・後方確認の難しさ
雨天時はリヤウィンドウやドアミラーが雨滴で濡れてしまうため、左右・後方の確認がどうしても難しくなります。バックモニターがあっても、強い雨では見にくくなってしまいます。駐車などを行う場合は、いつも以上に入念に周囲に気を配りながら、ミラーやモニターだけに頼らず、目視でもこまめに確認し、晴天時よりもゆっくりとクルマを操作しましょう。

・注意!視界が薄暗くなる
雨の日は昼間でも薄暗くなりがちです。そんな時は、安全のために時間帯に関わらずライトを点灯させましょう。これは、自車の存在を周囲(対向車やバイク、自転車、歩行者)に知らせるためにも有効です。
・注意!聴覚情報の遮断
運転時、ドライバーは思った以上に「耳に聞こえること」も頼りに運転しています。雨天時には、特に雨が激しくなるほど、周囲の音が聞こえなくなってしまいますので、いつもより情報量の少ない状態で運転していることを気に掛けなければなりません。
・注意!他のクルマからの水飛沫
対向車や前方車、側方通行車が水飛沫を跳ね上げ、自車の前方視界が遮られることがあります。急なことなので驚いてハンドルや足元の操作を誤ることがあるかもしれません。水飛沫の可能性を念頭に置いておいて、いざという時にも落ち着いて対応するようにしましょう。
・注意!歩行者、自転車、バイク等の危険な挙動
雨天時には、歩行者、自転車、バイクも、自車と同じように、軒並み視界が悪くなっています。歩行者は傘の内側しか見えていない可能性がありますし、自転車やバイクは、焦っていつもより周辺の警戒を怠っているかもしれません。路面が滑りやすいのも、皆共通です。これらのことを踏まえて、いつも以上に歩行者の飛び出しや自転車・バイクのふらつきなどに注意し、「かもしれない運転」でクルマを進めましょう。

いかがでしたでしょうか。
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