【人気コンパクトミニバン】トヨタ ルーミーの燃費ってどうなの?

車種解説

トヨタの「ルーミー」は、その広々とした室内空間、取り回しのしやすさ、優れた安全性能などで、発売以来、長らく人気を保ち続けているコンパクトミニバンです。しかし、その燃費についてはどのように評価されているのでしょうか?

このコラムでは、ルーミーの燃費について検証します。また同時に、ルーミーが一般的に思われているようなファミリーユースのみならず、実はビジネスにおいても使いやすく便利なクルマであることもご紹介していきます。

ルーミーの人気の秘密は?

トヨタ ルーミーは2025年現在、発売から8年を経過するにもかかわらず、同じトヨタの「ノア」や「ヴォクシー」に近い売り上げを誇る、まさに根強い人気という表現がふさわしいクルマです。

人気の理由は様々考えられますが(そしてこの記事でも紹介していきますが)、まずざっくりとまとめてしまえば、「5ナンバーのコンパクトボディにも関わらず」「広々としたミニバンのように乗りこなせ」「軽自動車のように取り回しが良い」といったところになるでしょうか。「そんなうまい話が…」というのを絶妙なバランスで成り立たせているところが、ルーミーが支持されている理由なのかもしれませんね。

ルーミーサイズ


さて、その基本スペックは以下の通りです。

・全長:3,700mm~3,705mm(グレードによる)
・全幅:1,670mm
・全高:1,735mm
・ホイールベース:2,490mm
・最小回転半径:4.6m〜4.7m(グレードによる)
・定員:5人

ご覧のように軽自動車並みの最小回転半径が、ルーミーの取りまわしやすさに直結しています。フロントガラスも大きく、メーターフードも低く、運転時の目線が高いため、見晴らしがよく、安心・安全に運転ができます。車両感覚が掴みやすいことから、狭い道や駐車場などでも運転しやすさを発揮し、狭い京都の街並みを走るのにぴったりのクルマということができるでしょう。

ルーミーの人気の秘密は?

ルーミーのゆとりの室内空間

ルーミーのゆとりの室内空間


ルーミーの室内空間は、長さ2,180mm×幅1,480mm×高さ1,355mm。運転席・後部座席ともに前後240mmのスライドが可能です。後部座席は、6:4分割可倒式。ダイブイン機構で前方に格納すればフルフラットな荷室空間が出現し、長尺物の荷物なども収容できます。また、子どもが立てるほどの室内高も、室内空間にゆとりをもたらす特筆すべき要因となっています。

さて、続いてはルーミーの燃費について見ていきましょう。

ルーミーのエンジンと加速性能

ルーミーのエンジンは、排気量0.996Lの直列3気筒エンジン。NAエンジンの最高出力は51kW、最大トルク92N・mとなっています。1気筒につき2本のインジェクターが用いられるなど、燃焼効率アップの工夫が行われています。

一方、ターボ付きエンジンの最高出力は72kW、最大トルク140N・m。こちらは1.5Lクラスのエンジン相当のトルクを発揮できます。

ルーミーのエンジンと加速性能

ルーミーの燃費性能と評価

ルーミーの駆動方式別の燃費性能は、WLTCモードで下記のようになっています。

※WLTCモードについては、コラム「クルマの燃費表示でよく見る「WLTCモード」って何だろう?」にて詳しく取り上げているので、そちらもぜひ、併せてご覧ください。

駆動方式カタログ燃費(km/L)
FF(ノーマルエンジン)18.4
FF(ターボエンジン)16.8
4WD16.8

さて、ルーミーの燃費に関しては、何を競合車種とみるか、どんな用途に用いたいかに応じて、評価が分かれるところがあります。

ルーミーの燃費性能は、同クラスの競合車種と比べて、同等程度の性能を持っています。その意味では、突出して良いとも悪いともいえません。ただし、もし軽自動車やハイブリッド車を比較相手とするなら、ルーミーといえども、燃費性能が見劣りする場合があるでしょう。ルーミーの燃費性能自体については、それ以上でも以下でもありませんが、何を比較対象とするかで、燃費の良し悪しが変わって見えるというわけです。ただし上の数字はカタログ数値であるため、実燃費と異なる点には注意が必要です(一般的に、実燃費はカタログ数値よりもやや劣る傾向にあります。この点についても「クルマの燃費表示でよく見る「WLTCモード」って何だろう?」にて触れていますが、次に、シチュエーション別に具体的に見てみましょう。

長距離高速度走行の場合と、短距離移動を繰り返す場合の違い

ルーミーもそうであるようにガソリンエンジン車は、高速道路の利用が多い場合に、安定した燃費性能を発揮することが評価されています。一方、市街地での移動時には、ストップ・アンド・ゴーの繰り返しとなるため、カタログスペックよりもどうしても燃費性能は劣り気味となります。この点を軽減するため、ルーミーのガソリンエンジンモデルには、アイドリングストップ機能が全グレードに搭載されています。これは赤信号手前などの場面で車速が約7km/hまで下がると、自動的にエンジンをストップするもの。いわゆるアイドリングストップ(停車中のみエンジンをストップする)よりも長い間エンジンを止められるため、効果的な燃費向上策です。とはいえ市街地での走行においては、燃費効率を最大化するために、エコドライブが推奨されます。

ビジネスシーンに、ルーミーがぴったりフィットする場合

一見、ファミリーユースに思える車種であっても、考え方や、活用の仕方次第によっては、社用車・営業車として「まさにぴったり」というケースがあります。

例えば、「人が乗るのが主目的だが、荷物を乗せる機会がそこそこあるかもしれない」といった場合を考えてみましょう。すると、まず最初に想定されるのはステーションワゴンですが、普通のステーションワゴンでは、荷物のことを考えると、ひょっとすると手狭になってくる場合があるかもしれません。

ルーミーの広い荷室

ルーミーの広い荷室

そこで選択肢として考えたいのが、例えばトヨタ車でいえば、少し背の高い『ノア』や『シエンタ』といったミニバンです。これらは家族向け、一般向けとしてリリースされている車種ではありますが、上記のようなシチュエーションを考えた時、その企業においては、車種としてベストの選択肢になりうるわけです。

同様に、「営業の足として活用できれば良いので、アクアやヤリスで十分」といった場合にも、もしも荷物を積むシチュエーションが発生しそうならば敢えて『ルーミー』というのが、ベストの選択肢になる、というわけです。

以下では、そんなルーミーのビジネス利用上のメリットを見ていきましょう。

1. 荷物の運搬に最適

ルーミーの広いラゲッジスペースは、配送業務や各種機材の運搬にも適しています。

ルーミーの広いラゲッジスペース

・ラゲッジスペース容量:195L(後部座席使用時)

ルーミーの広いラゲッジスペース

・後部座席をフルフラットにした状態:900L以上の大容量を実現

後部座席をフラットにすることで、段ボールや工具、機材などを効率よく収納可能です。中小規模のビジネスや個人事業主の方々にとっては、コンパクトさと収納力のバランスが魅力となるでしょう。

2. 都市部での取り回しの良さ

ルーミー 都市部での取り回しの良さ

全長3.7mというコンパクトなサイズのため、狭い道や駐車場での取り回しの良さが光ります。ビジネスシーンでは、頻繁な訪問や荷下ろしが必要な場合にも効率的です。後席はスライドドアとなっているため、狭い場所や路地でも乗り降り簡単。最低地上高が低いため、重い荷物もらくらく積み込めます。

3. 商用利用におけるカスタマイズ性

トヨタはルーミー向けに多彩なオプションを提供しています。たとえば、専用のルーフキャリアやラゲッジマットを追加することで、個別具体的な業務に向けて特化した仕様にカスタマイズすることが可能です。

4. コストパフォーマンスの高さ

燃費性能に加え、耐久性やメンテナンスのしやすさも、ビジネスユーザーには重要なポイントでしょう。ルーミーはトヨタ車らしい信頼性の高さで、長期的な使用でも安定したパフォーマンスを維持します。

5. Toyota Safety Senseが提供する安心・安全

ルーミーは安全性能も充実しており、ビジネスシーンでの安心感を提供します。以下の機能を始めとするToyota Safety Senseが標準装備されており、長距離移動や市街地走行といった様々なシチュエーションにおいて、安心・安全な運転に貢献します。

・プリクラッシュセーフティ
・レーンディパーチャーアラート
・アダプティブクルーズコントロール
・オートハイビーム

バランスよく設計され、コンパクトでありながら多用途に使えるルーミーは、商用利用でも遺憾なくその実力を発揮します。ビジネスのパートナーとなる社用車・営業車として、ぜひ一度、ご検討されてみてはいかがでしょうか。


いかがでしたでしょうか。

トヨタレンタリース京都では、京都府下の法人様、または個人営業主の皆様に役立つサービスの提供と、情報の発信に努めています。

クルマに関するお困りごとやご相談は、トヨタレンタリース京都に、どうぞお気軽にお寄せください。

資料ダウンロード

社有車を保有する企業の業務「車両管理」について、担当者必読のガイドをさまざまにご用意しました。PDFですのでお気軽にダウンロードしてください。

関連記事

おすすめ記事

TOP