トヨタでは、お客様の幸せな暮らしのために少しでもお役に立つことを願い、福祉車両を「ウェルキャブ」と命名しています。
お身体の不自由な方や高齢の方はもちろん、介助する方にとっても快適で安全なクルマであること。また、どなたにも簡単で使いやすいクルマであること。福祉車両を開発していく上で、最も基本となるこの考えのもとに、トヨタはウェルキャブを開発しています。
トヨタのウェルキャブには多彩な車種がありますが、中でも、快適で機能的なビッグスペースを備え、福祉分野の方々からの信頼も厚いのが、ハイエースです。
そのクルマとしての特徴と、福祉車両としてのお勧めポイントを、以下に見ていきましょう。
ハイエースのボディ構造は「キャブオーバー」
ハイエースは、ドライバーがちょうどエンジン位置の上に乗り込むかたちになる、キャブオーバーという型式の車で、これはトラックなどと同じかたちです。
一般的なクルマでは、エンジンの収まったボンネットと呼ばれる空間があり、その後ろに運転席があります。しかしキャブオーバーではボンネット分の長さが不要なため、その分のスペースを後方にまわすことができます。このためにハイエースは、意外とコンパクトな取り回しのよいクルマでありつつも、広々とした室内空間を確保できるのです。
ハイエースの安全性 ―福祉車両に望ましい、先端の技術
安全面では、Toyota Safety Senseを搭載。
車両や歩行者を検知し、ぶつからないをサポートしてくれる、「プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)」が全グレードで標準装備されています。
また、はみ出さないをサポートする「レーンディパーチャーアラート」、夜間の見やすさをサポートする「オートマチックハイビーム」も標準で装備。
ガラスや壁などの静止物を検知して衝突被害の軽減に寄与し、駐車をサポートする「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」も、2022年4月の改良で全グレードに標準装備となりました。


ハイエースの頑丈さ ―福祉車両にふさわしい、熟成された技術
ハイエースは、万が一の衝突の際にも、シンプルであるがゆえに強固なボディ構造がものを言います。また対人事故の場合には、衝突を緩和する設計が採用されています。
最新の車に比べると、ハイエースは比較的重量が重く、設計の古い車かもしれません。しかしそこには時に鍛えられた「熟成された技術」のみが有する実力があり、その頑丈さ、耐久性の高さは、日本の、そして世界中のユーザから認められているのです。
ハイエースの、福祉車両としての特徴とお勧めポイント
介護施設への送迎向けとなると、車いすも乗せたい、人も乗せたい、それも可能な限り多く、というニーズが生じます。そんな時に活躍するのがハイエース。ハイエースのウェルキャブには、「車いす仕様車」が8種類と、送迎仕様の「ウェルジョイン」が3種類用意されており、タイプによっては、最大4脚の車いすを同時に積載することができます。

ボディサイズも、街中での取り回しがしやすいロング・標準ボディと、余裕の室内スペースを備えたスーパーロング・ワイドボディが用意されており、目的や使用シチュエーションに応じて選ぶことができます。もともと多彩なラインナップに加え、それぞれのタイプの中でも、用途に合わせてレイアウトを変更できるのが、ハイエースならではの人気の理由といえるでしょう。




例えばウェルキャブのハイエースには、ストレッチャーが乗車可能なタイプもあります。母体が医療法人の福祉法人で、業務上ストレッチャーが必要となる可能性があるといった場合などには、このタイプがお勧めです。

また、他のウェルキャブとの違いは、車いすの方の乗車時に電動リフトを使う点です。この機能のおかげで、力のない方でも、利用者様を水平に保ったまま乗車いただくことが可能となっています。
ハイエースを社用車にするなら、購入がお得?リースがお得?
ハイエースは安い車両とは言えませんが、ここまで見てきたように、それに見合うだけの使い勝手の良さ、タフネス、そして安心の先端技術があります。
さて、ではハイエースを福祉車両として導入したいという場合、購入すべきでしょうか?それともカーリースが望ましいのでしょうか?
ハイエースはリセールバリューが高いですから、もし導入台数が少なく、メンテナンスが手間ではない場合は、購入も良い選択肢でしょう。その場合、早めに乗り換えては乗り続けていくと、リセールバリューの高さを活かした運用ができます。
あるいは、複数台を導入したいという場合には、カーリースの方がお得かもしれません。初期費用なしで導入でき、メンテナンス等の煩わしさからも解放されるからです。
トヨタレンタリース京都では、トヨタのウェルキャブすなわち福祉車両の非常に多彩なラインナップから、お客様のご要望やおクルマの使い方、運転手様の技術、車いす昇降時のシチュエーションなどをヒアリングし、最適なクルマを選んでお勧めしています。例えば「飛沫防止のフィルムを貼って欲しい」といったプラスアルファのオーダーも、様々に承ることができます。
ハイエースのご購入やカーリースはもちろん、クルマに関するご相談やお困りごとは、トヨタレンタリース京都に、どうぞお気軽にお寄せください。