2011年12月に誕生したトヨタ「アクア」。5ドア、ハッチバック型のボディにハイブリッドシステムを組み合わせたコンパクトカーというコンセプトは市場に好評を持って迎えられ、日本のみならず世界的なベストセラーとなりました(世界市場における名称は「プリウスC」。Cは「City」のCですが、いわば、プリウスのコンパクトカーとして位置付けられていたことが推察されますね)。
2021年7月にはフルモデルチェンジを果たし、そして2024年4月には一部改良を受けて現在に至っています。本コラムでは、そんなアクアの特徴と、個人・法人双方に人気の秘密について迫ります。

圧倒的な燃費の良さを誇るハイブリッド専用車

アクアといえば、なんといっても、世界トップレベルの低燃費。2014年に国土交通省が発表した「燃費の良い乗用車ベスト10」では、普通・小型車部門で1位となっているほどです。
そしてフルモデルチェンジ後の現行型アクアでは、WLTCモードで 29.3km/L~34.6km/L(グレードにより異なります)と、初代アクアより約20%もの燃費向上が実現されており、そのパフォーマンス向上には、常に最先端の技術が注ぎ込まれていることがわかります。
現在でこそ、燃費性能の良さは軽量コンパクトなトヨタ「ヤリス」に僅かだけ譲っていますが、それは居住性等を高めてヤリスと差別化した、いわば必然の結果なのです。
快適性を追求したサイズ感と、ヤリスとの絶妙な棲み分け
トヨタ車は幅広いラインナップを誇りますが、各車種がしっかりと棲み分けられているのが特徴です。アクアと、よく比較されるヤリスにおいても例外ではありません。

アクア
ヤリスは、どちらかというと運転を楽しみたいドライバー向けの、スポーティなキャラクター。後席やラゲッジルームも必要十分といった感じになっています。対するアクアは、全体のサイズ感こそ近いものの着座位置がヤリスよりやや高く、どのシートに座っても快適な、居住性・静粛性に優れているのが特徴。エクステリアのデザインも、より優雅な感じに仕上げられています。

ヤリス
アクアの外形寸法は、全長4,050~4,095mm×全幅1,695mm×全高1,485~1,505mm。
そしてヤリスの外形寸法は全グレード全長3,950mm×全幅1,695mm×全高1,495mm(E-Four/4WDは、全高が1,510mm)となっています。

アクア サイズ

ヤリス サイズ
独自の「快感ペダル」がもたらす、操作性快適なドライブフィール
アクアの特徴はその運転のしやすさにもあります。「POWER+」モードを選択すると、アクセルペダルのみでの、いわゆるワンペダルドライブの運転感覚が得られるのです。アクセルオンで、まるでEVのようにスムーズに加速が伸び、アクセルオフでは減速度が強くなる、これが「快感ペダル」。
これによってアクセルペダルのみでの速度調節がしやすくなり、アクセルとブレーキの踏み替え頻度が減って操作がラクになるほか、下り坂でもしっかりとした減速感が得られます。

快感ペダル
2024年4月の改良で、安全性能がさらに充実
アクアは全グレードで下記の「トヨタ・セーフティー・センス」を標準で装備しており、安全面でも信頼できるのが特徴です。

PCS(プリクラッシュセーフティ):ぶつからないをサポート

PCS(プリクラッシュセーフティ)
LTA(レーントレーシングアシスト):高速道路のクルージングをアシスト

LTA(レーントレーシングアシスト)
レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き):ついていくをサポート
AHB(オートマチックハイビーム):自動的にハイビーム/ロービームを切り替え

AHB(オートマチックハイビーム)
RSA(ロードサインアシスト):ディスプレイ表示で道路標識情報をお知らせ

RSA(ロードサインアシスト)
先行車発進告知機能:先行車の発進後、自車が停止し続けた場合にお知らせ

先行車発進告知機能
また2024年4月の改良では、上級グレードのZに「ブラインドスポットモニター(停車時警報機能付)」「パノラミックビューモニター」「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)(後方接近車両)」が追加。「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」はXにも標準設定となりました。

ブラインドスポットモニター
加えて、従来は全車オプション設定だった「自動防眩インナーミラー(ドライブレコーダー付)」が、Xを除いた全グレードの標準装備に。安全性能に、さらなる充実が図られています。

自動防眩インナーミラー(ドライブレコーダー付)
「いざ」に備えられる、非常給電システム付きアクセサリーコンセント
非常時給電システム付のアクセサリーコンセント(AC100V・1,500W)もアクアの特徴です。これは災害などで停電が起きた際に、アクアの走行機能を停止した状態で、蓄えられた電力を外部に供給できるというもの。数値に示されている通り、AC100Vで最大消費電力の合計が1,500W以下の電気製品を使用できます。外部給電アタッチメントを使用すれば、ドアと窓を閉めたまま、電源コードを車外に出すこともできます。
電力供給時間は、ガソリン満タンかつ消費電力が400Wの場合で、約5日となっています。アクアの備える本機能は、社用車として採用する場合、BCP対策の一環として、日々のビジネスの安心にもつながることでしょう。

アクセサリーコンセント
いかがでしたでしょうか。
アクアの備える数々の安全性能や圧倒的な燃費の良さは、コンパクトな社用車を求める事業者の皆さまにうってつけであることがおわかりいただけたかと思います。
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