個人事業主のためのハイエース活用術

車種解説

「事業用のクルマ(社用車)として、ハイエースを導入したい」という個人事業主の皆様は多いのではないでしょうか。ハイエースのラゲージスペースは営業周りなどの際の心強い味方となってくれますし、社名看板を施せば「移動する看板」としても活用できます。快適で機能的、多目的性に優れたハイエースは、個人事業主様のビジネスを支える文字通りの「足」として、日々のお役に立ってくれることでしょう。

今回はそんなハイエースの魅力にスポットを当てて詳しく紹介します。そして社用車として導入するなら購入が良いのか、あるいは法人カーリースが良いのかといったトピックにも踏み込んでみたいと思います。

ハイエース

「仕事の足」として、日本で、世界でフル活用されるハイエース

ハイエースは、様々な業界において、仕事の足として大活躍。製造業はもちろん、機械、食品、工事、福祉等々、多種多様な業務・業態に利用されています。その人気は国内にとどまらず、海外からも高い評価を獲得しています。

ハイエースにはバン、ワゴン、コミューターの3タイプがあり、さらにその先にそれぞれグレードが分かれています。このように、数あるバリエーションから、業務・業態にぴたりと合うものを選べるのも、様々な業務分野の個人事業主の皆様に活用される、人気の一因であるかもしれません。

ハイエース

ハイエースの魅力は、多目的に使える広い荷室

このような特徴を持ったハイエースは、ボディサイズをフルに活用した広い荷室が、なんといっても最大の魅力。さらには、トラックとは違って屋根があるため、雨に強いという点も見逃せません。シートアレンジは容易で、オールフラットにすることも可能。これによってラゲージスペースは簡単に拡大可能です。荷室は積み下ろししやすい高さや広さであると同時に、夜間の作業をサポートするリヤ&バックドアルームランプ等、使う人の負担を軽減する装備も充実しています。バックドアだけでなく、スライドドアの開口幅も広く、挟み込み防止機能付きのデュアルパワースライドドアを設定できるようになっています。

ハイエースの魅力は、多目的に使える広い荷室
ハイエースの魅力は、多目的に使える広い荷室

ハイエースのボディ構造は「キャブオーバー」

ハイエースは、ドライバーがちょうどエンジン位置の上に乗り込むかたちになる、キャブオーバーという型式で、これはトラックなどと同じ型式です。

一般的なクルマでは、エンジンの収まったボンネットと呼ばれる空間があり、その後ろに運転席があります。しかしキャブオーバーではボンネット分の長さが不要なため、その分のスペースを荷室にまわすことができます。このためにハイエースは、意外とコンパクトな取り回しのよいクルマでありつつも、広々としたラゲージスペースを確保できるのです。

ハイエースの安全性 ―商用車に望ましい、先端の技術

安全面では、Toyota Safety Senseを搭載。車両や歩行者を検知し、ぶつからないをサポートしてくれる、「プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)」が全グレードで標準装備されています。また、はみ出さないをサポートする「レーンディパーチャーアラート」、夜間の見やすさをサポートする「オートマチックハイビーム」も標準で装備。ガラスや壁などの静止物を検知して衝突被害の軽減に寄与し、駐車をサポートする「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」も、2022年4月の改良で全グレードに標準装備となりました。

ハイエースの安全性 ―商用車に望ましい、先端の技術
ハイエースの安全性 ―商用車に望ましい、先端の技術

ハイエースの頑丈さ ―商用車にふさわしい、熟成された技術

ハイエースは、万が一の衝突の際にも、シンプルであるがゆえに強固なボディ構造がものを言います。また対人事故の場合には、衝突を緩和する設計が採用されています。

最新のクルマに比べると、ハイエースは比較的重量が重く、設計が古いかもしれません。しかしそこには時に鍛えられた「熟成された技術」のみが有する実力があり、その頑丈さ、耐久性の高さは、日本の、そして世界中のユーザから認められているのです。

ハイエースの頑丈さ ―商用車にふさわしい、熟成された技術

ハイエースの、ディーゼル車とガソリン車の選び方

ハイエースには、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの2タイプがあります。特にディーゼルエンジン仕様はトルクが強力なため、多くの荷物を載せた状態でも、高速道路であれ山道であれ、ストレスなく運転できるでしょう。燃料が軽油で維持費が安いことも特徴です。

一方、ガソリンエンジンが搭載されているハイエースは、車体価格がやや安く設定されています。馬力にさほどこだわらないという場合には、こちらも選択肢に入ってくるでしょう。

ハイエースを社用車にするなら、購入がお得?リースがお得?

ハイエースは安い車両とは言えませんが、ここまで見てきたように、それに見合うだけの使い勝手とタフネスがあります。さて、では個人事業主が社用車として導入したいという場合、ハイエースを購入すべきでしょうか?それともカーリースが望ましいのでしょうか?

ハイエースはリセールバリューが高いですから、もしメンテナンスが手間ではない場合は、購入も良い選択肢でしょう。その場合、早く乗り換えて乗り続けていくと、リセールバリューの高さを活かした運用ができます。

その一方で、カーリースの方にも、初期費用なしで導入でき、メンテナンス等の煩わしさからも解放されるなどの様々なメリットがあります。以下で、購入の場合とカーリースの場合を比較してみましょう。

個人事業主がクルマを購入するときのポイントは「減価償却」

まず、ハイエースをはじめ、クルマ全般を購入するケースから見ていきましょう。

個人事業主が新車を購入(一括購入)した場合、一度に経費計上することはできません。6年(新車の法定耐用年数)をかけて、減価償却をしていくことになります。この際、減価償却の計算など、経理処理にかかる手間も発生します。

個人事業主がクルマを購入するときのポイントは「減価償却」

ローンの場合は利息のみ経費へ計上可能

クルマを購入する場合には、ローンで支払うという選択肢もあります。

しかしローン支払いの場合には、減価償却費と毎月の支払金利が経費計上可能となっています。利息分以外の支払いは経費にならないのです。ローンの返済費用は、確定申告において「借入金」や「未払い金」などとして計上される形になります。

個人事業主が、カーリースで解決できること

上記のように、新車購入の場合にはまとまった資金が必要となり、ローンでクルマを購入した場合は、減価償却費と支払金利しか経費にできません。企業に比べて経済基盤が小さな個人事業主の場合、資金繰りの面から、これらの方法は避けておきたいということもあるでしょう。

そんな問題を解決するのがカーリースです。以下では、そのメリットをまとめました。

メリット1. 費用がすべて経費計上できる

個人事業主がカーリースによってクルマを利用する場合、そのクルマは「固定資産」にはなりません。実態としては、あくまでリース会社から「借りている」ものですから、事業専用として導入するクルマであれば、費用はすべて経費計上できるのです(契約内容によっては、全額経費計上できない場合もあります)。

また、いわゆる「メンテナンスリース」方式であれば、リース料金には自動車税、車検等整備費用、オイル・タイヤ交換といった消耗品費用も含まれています。これらもすべて経費として計上できるので、手間を省いて節税効果も見込むことができます。

メリット2. 事務処理の大幅な軽減ができる

カーリースを利用した場合、クルマに関する手続きが楽になるというメリットもあります。個人事業主の方の中には、本業が多忙で、余計な作業や手続きにあまり時間を取られたくないという方も多いはずです。そんな方がカーリースを利用すれば、クルマに関する税金の支払いや車検などの事務手続きも、すべてリース会社に任せることができます。購入によって社用車を入手した場合、そうした手続きや管理、支払いなどは個人事業主が自分で行わなければなりません。その点カーリースなら、クルマのことはクルマのプロに任せて、ご自身の業務に集中できるというわけです。

メリット3.まとまった資金がなくても社用車を導入できる

個人事業主であれば、限られた資金で開業していたり、事業を継続していたりといったケースもあるでしょう。こういった方にとっては、初期費用0円で利用開始できるカーリースは、経営資金の助けになるはずです。特別な資金が用意できなくても、事業用のクルマを確保できるからです。また、メンテナンスリースであれば、「車検のある月が来ると、まとまったお金が必要になる」といった、コストの変動もありません。これも経営の助けになるでしょう。

メリット4. 将来的な事業計画が立てやすくなる

クルマを一括やローンで購入する場合、頭金や税金、車検などをその都度支払わなければならず、支出が安定しません。ところがカーリースなら毎月一定額の支払いで済むため、支出が安定し、将来的な事業計画も立てやすくなります。これも法人や個人事業主がカーリースを多く利用する理由のひとつです。

メリット5. 乗り換え時もスムーズ

クルマを購入した場合、時期が来て乗り換えを検討するとなると、買取店を探したり、査定に出したり、ディーラーを回ったりと、事業以外の部分で多大な労力を費やさなければなりません。ところがカーリースの場合であれば、リース期間満了後はクルマをカーリース会社に返却し、そのタイミングで新車をチョイスし、乗り換えるだけで済んでしまうのです。ハイエースを乗り継いでいくには、絶好の選択肢ですね。

購入・カーリースと、それぞれに魅力あるハイエースの運用方法を見てきました。あなたなら、どちらを選びますか?


いかがでしたでしょうか。

トヨタレンタリース京都では、京都府下の法人様、または個人営業主の皆様に役立つサービスの提供と、情報の発信に努めています。

ハイエースのご購入やカーリースに関するお問い合わせもお任せください。

クルマに関するお困りごとやご相談は、トヨタレンタリース京都に、どうぞお気軽にお寄せください。


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