クルマのカテゴリーで、よく「クロスオーバー」という言葉を目にします。2023年に16代目としてデビューした新型クラウンは、4種のボディタイプがあることで話題になりましたが、その先陣を切って市場に登場したのがこのクロスオーバーでした。本コラムでは、クロスオーバーの意味や、似たカテゴリーであるクロスカントリーとの違い、そしてクロスオーバーのおすすめ車種などについてご紹介していきます。

カローラ クロス
クロスオーバー=「SUV」×「他ジャンル」
クロスオーバーとはもともと、「異なる要素がお互いの境界線を超えて混じり合うこと」を意味します。クルマにおいては近年、世界的にトレンドともいうべき「SUV」という一大カテゴリーがありますが、この「SUV」と他のカテゴリーをミックスしたものが「クロスオーバー」です。「SUV×クーペ」「SUV×ステーションワゴン」「SUV×軽トールワゴン」…といった具合です。
ということはまず、SUVとはどんな意味かについて押さえる必要がありますね。SUVは何の略語かというと、「Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)」。日本語では「スポーツ用多目的車」を意味します。SUVは、買い物や家族の送り迎えなどの普段使いはもちろん、キャンプなどアウトドアレジャーにまで対応でき、「たくさんの荷物を積み込める」「悪路やオフロードの走行にも適している」といった特徴を持っています。

SUV
日本での普及は1980年代
そんなSUVの原型となるクルマが日本に登場し始めたのは1980年代。当時は「RV(Recreational Vehicle:レクリエーショナル・ビークル)」と呼ばれていました。RVは、ステーションワゴンやミニバン、ワンボックス、オフロードカーなど、レジャー向きのクルマの総称だったのです。ここから次第に名称がSUVにとって変わり、その人気とともにすっかり名称も定着して、現在に至ります。
「クロスカントリー」とは?
それでは、クロスオーバー同様、こちらもよく聞く「クロスカントリー」とは、どのようなクルマなのでしょうか? クロスオーバーを理解するために必要となるので、こちらの意味も押さえておきましょう。クロスカントリー(略して「クロカン」とも呼ばれます)は、一般的には、本格的な未舗装路も走ることのできるオフロード車のことです。乗用車が主にモノコック構造と呼ばれるボディを採用しているのに対し、クロスカントリーは強固なラダーフレーム構造を採用。4輪駆動と併せて、タフな走行性能や悪路の走破性を高めています。クロスカントリーは、SUVの中でもオフロード走行に特化したカテゴリーであるといえるでしょう。

クロスカントリー
SUVの中でも、街乗り重視のものがクロスオーバー
さて、SUVは先ほど見たように、家族の送迎やショッピング、レジャー、旅行といった様々な用途をこなす、スポーツ用多目的車のことでした。そしてこの中には、本格的なオフロード性能を持つクロスカントリーが含まれていました。
では、本題のクロスオーバーとは、どのようなクルマなのでしょうか? それは、乗用車同様のモノコック構造を持ち、街乗りでも快適なドライビングが楽しめる、都市型SUVのことを意味します。本格的なオフロード車までは必要ないけれども、スポーティな雰囲気や走りが欲しい。普段使いから高速道路、悪路走行までをカバーしたい、といったニーズに合致し、クロスオーバーはSUVの中でもさらに人気のカテゴリーとなっています。洗練されたデザイン、高い居住性、オールマイティな走行性能など、見どころ、楽しみどころがたくさんに詰まっているのがクロスオーバーなのです。
クロスオーバーお勧め車種「クラウン クロスオーバー」
1955年、初の純国産車としてデビュー以来、常に高級車のパイオニアとして注目を集めるクラウン。16代目となる新型クラウンは、シリーズ初の4種のボディタイプをラインナップしたことで話題を集めました。そのうちの1つが「クラウン クロスオーバー」。クラウンの王道であるセダンにSUVを融合させた、「セダンプラス」という新しいコンセプトを打ち出しています。
その革新的なエクステリアにも関わらず、クラウン クロスオーバーは「クラウン」というブランドの核をずらしてはいません。例えばそれは、これまでのユーザレビューにおいても、「乗ってみたら、確かにこれはクラウンだね」という声が多く聞こえてくるという事実からも、うかがい知ることができるでしょう。クラウンらしさ、それは完成度の高さ。「ドライバーの意のまま、思いのままに動く」というクルマとしての成熟度。クラウン クロスオーバーは、その乗り心地において、確実にこれまでのクラウンのDNAを受け継いでいるのです。


クラウン クロスオーバー
クロスオーバーお勧め車種「ハリアー」
1997年、「WILD but FORMAL」というキャッチコピーを冠して登場したハリアー。「高級サルーンの乗り心地と快適性を兼ね備えたクロスオーバーSUV」として開発され、のちに世界中のメーカーがその背中を追うようになる、「高級クロスオーバーSUV」という新たなジャンルを開拓しました。街を走っても華のあるクルマですが、オンロードのみならずオフロードでもSUVの力を発揮。また「馬の鞍」をイメージして設計されたインテリアが、ドライバーを快適に包み込みます。5人乗り状態でもゴルフバッグ3つを積み込める、ゆとりあるラゲージスペースも利便性を高めます。

ハリアー
クロスオーバーお勧め車種「カローラ クロス」
大きすぎず、小さすぎないボディサイズを特徴とするのが、カローラ クロス。運転席の高さのおかげで見晴らしが利き、長距離の運転も得意です。街乗りはもちろん、バンパーの高さから、オフロードや雪道でも安心して走ることができます。思わず遠出したくなる、上質な乗り心地と優れた燃費性能。ボディサイズからは意外なほどの取り回しの良さも、カローラ クロスの個性となっています。

カローラ クロス
クロスオーバーお勧め車種「ヤリス クロス」
ヤリス クロスの最大の特徴は、大型化しがちなSUVの逆をいく、コンパクトSUVであること。そのデザインはSUV特有のワイルドさを強調したものですが、一方で、フェンダーやアンダー部分は樹脂製のクラッディングでスタイリッシュに覆われています。デザインにおいても走りにおいても、力強さと洗練を見事に共存させた、まさにクロスオーバーの面目躍如たるスタイルに仕上がった一台といえるでしょう。

ヤリス クロス
いかがでしたでしょうか。
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