新型トヨタ クラウン エステート徹底比較!他のクラウンファミリーとの違いとは

車種解説

トヨタのフラッグシップブランドである「クラウン」シリーズは、2022年のフルモデルチェンジを機に、大きく変貌を遂げました。クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステート。日本初の純国産車として生まれ、16代の歴史を刻んできたクラウンは、4つの「群」をかたちづくるファミリーとして新登場し、そして国際的なデビューをも果たしたのでした。

クラウンエステート

トヨタ クラウン エステート

4種のなかでも、新たに加わった「クラウン エステート」は、多様化する市場ニーズに応えるべく投入されたユニークなモデル。他のモデルより一歩遅れるかたちで、2025年、待望の発売となりました。本コラムでは、クラウン エステートと他のクラウンファミリー(クロスオーバー、スポーツ、セダン)との違いを比較し、その特徴を詳しく解説します。

トヨタ クラウン エステートとは?

トヨタ クラウン エステートは、ステーションワゴンの要素を持ちながらも、そこにSUVの力強さを融合させた、新しいカテゴリーのモデルです。最大の特徴は、オフロード性能を意識したデザインと、広大なラゲッジスペース。アクティブなライフスタイルを求める個人ユーザーから、ビジネスユースにまで、多様なニーズに対応できる1台となっています。

クラウンエステート

トヨタ クラウン エステートのパワートレーン

トヨタ クラウン エステートのパワートレーン

トヨタ クラウン エステートのパワートレーンは、高効率なハイブリッドシステムを採用し、燃費性能と環境性能、そしてパワフルな走行性能を実現しています。

2タイプから選べるパワートレーンは、いずれもモーター付きの4WD(E-Four)。最高出力182PS、最大トルク270N・mのフロントモーターと、同54PS、同121N・mのリアモーターが組み合わされています。

このうち2.5Lのハイブリッド車「エステートZ」は、20.3km/Lの低燃費(WLTCモード)を実現しながらも、システム最高出力243PSを発揮。フロントモーターの出力が、クラウン クロスオーバーやクラウン スポーツに搭載されるものに対して約5割増しとなっているのが見逃せません。

クラウンエステートz

エステートZ

「エステートRS」は、2.5Lのプラグインハイブリッド車。床下に配された大容量のリチウムイオン電池の働きにより、WLTCモードで89kmのEV走行が可能です。燃費は20.0km/L、システム最高出力は306PSとなっています。

クラウンエステートRS

エステートRS

それでは、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」と展開してきた、他のクラウンファミリーと、「エステート」との違いについて見ていきましょう。

トヨタ クラウン クロスオーバーとの比較

トヨタ クラウン クロスオーバー

トヨタ クラウン クロスオーバー

トヨタ クラウン クロスオーバーは、クラウンの名を冠しつつも、従来のセダンとは一線を画す、SUVライクなデザインを採用したモデルです。その意味では、クラウン エステートとの共通点が多いモデルといえるかもしれません。しかしクロスオーバーは流麗なクーペSUV風のデザインを採用しており、一方、エステートはワゴン風のボディで実用性を重視している点が大きく異なります。

トヨタ クラウン クロスオーバー の後席

ラゲッジスペースに関しては、クラウン クロスオーバーは静粛性を重視した設計となっており、そのため後席を倒すことができません。対してクラウン エステートは、後席を分割して倒すことで約2,000mmのフルフラットデッキをつくることができ、積載量に大きな強みを持っています。

クラウン エステートは、後席を分割して倒すことができます

走行性能は、クラウン クロスオーバーが都市部での走行に適したセッティングがされているのに対し、エステートはそれに加えてアウトドアにも適した設計となっている点が異なっています。

トヨタ クラウン スポーツとの比較

クラウン エステートのボディサイズは、全長4,930mm×全幅1,880mm×全高1,625mm。ホイールベースは2,850mmと、国産SUVとしては大柄な部類に属します。

対するクラウン スポーツは、全長4,720mm×全幅1,880mm×全高1,565mm。そしてホイールベースは2,770mmとなっており、全体にクラウン エステートよりコンパクトにまとまっています。特に注目すべきはホイールベースの短さで、それに伴い全長も短くなっています。これによってハンドリング性能を向上させ、スポーティな走りを実現しているわけです。

クラウン スポーツ

このように、クラウン スポーツはその名の通り走行性能を重視したモデルであるため、デザインも、流麗さとアグレッシブさが特徴となっています。クラウン スポーツの低重心かつダイナミックなフォルムに対して、クラウン エステートは、よりユーティリティ性を重視したつくりが特徴といえるでしょう。

「走る楽しさ」か、「実用性と長距離移動の快適性」か。ここに、クラウン スポーツとクラウン エステートの設計思想のの違いが伺えます。

トヨタ クラウン セダンとの比較

トヨタ クラウン セダンは、「クラウンといえばセダン」という伝統的なスタイルを継承しつつ、モダンな装備と洗練されたデザインを採用したモデルです。

クラウン セダン

クラウン セダンがトラディショナルな4ドアのセダンスタイルであるのに対して、クラウン エステートはワゴンタイプ。対照的なスタイリングを見せています。

また、ターゲット層も対照的であるといえ、セダンはエグゼクティブ層や社用車需要が中心。エステートはビジネス用途に加え、アウトドア志向の個人ユーザーにも対応しています。また、クラウン セダンがショーファーカー向けのキャラクターが付与されているのに対し、クラウン エステートは、経営者やエグゼクティブが「自らハンドルを握る」ことが想定されていることも、各モデルのキャラクターを浮き立たせています。

居住性については、クラウン セダンが後席の快適性を重視しているのに対し、クラウン エステートは荷室スペースの広さをしっかりと確保しているのが特徴といえるでしょう。

トヨタ クラウン エステートの強みとおすすめポイント

以上のように、既存のクラウンのモデル3タイプと比較することで、トヨタ クラウン エステートならではの特長が浮かび上がってきます。

圧倒的なラゲッジスペース

クラウン エステートは、ワゴンらしい広大な積載能力を誇ります。最大600L以上の容量を確保し、後席を倒せばさらに拡張可能。アウトドアグッズの積み込みや、大きな荷物を運ぶ際に重宝する設計となっており、レジャー用途にも、ビジネスの営業用途にも最適です。

SUVテイストを加えたタフなデザイン

クラウン エステートは、一般的なステーションワゴンよりも車高が高めに設定されており、SUVのような力強さを感じさせます。最低地上高も185mmと高めに設定され、ドライバーは高い視点から周囲を見渡すことができるほか、悪路での走破性も確保しています。

ビジネスユースにも適したモデル

クラウンシリーズの、エグゼクティブクラス向けの上質な内装と快適な乗り心地はそのままに、クラウン エステートは、そこに実用性をプラスしたモデルとなっています。荷物を多く積載できるため、ビジネスユースにも適しているといえるでしょう。

トヨタ クラウン エステートは、どんな人におすすめ?

・お客様を乗せる機会の多いエグゼクティブ

・SUVライクなタフなデザインが好みの個人営業主

・社用車としても使いたいが、積載性を重視するビジネスパーソン

・荷物や商品サンプル等を積載して営業周りをするドライバー

クラウン エステートは、従来のクラウンにはなかった使い勝手とSUVテイストを持つ、新しい選択肢となるモデルです。最新のパワートレーンや充実した装備を備え、クラウン クロスオーバー、クラウン スポーツ、クラウン セダンと比較しても、それらのいずれとも異なる特徴を持っています。クラウンの伝統的な高級感を持ちながらも、実用性を兼ね備えたエステートは、幅広い層にとって魅力的な一台となるでしょう。


いかがでしたでしょうか。

トヨタレンタリース京都では、京都府下の法人様、または個人営業主の皆様に役立つサービスの提供と、情報の発信に努めています。私たちの信条は、カーリースにとどまらず、お客様ごとのお困りごとに寄り添って対応する、ソリューションのご提供です。

クルマに関するお困りごとやご相談は、トヨタレンタリース京都に、どうぞお気軽にお寄せください。

資料ダウンロード

社有車を保有する企業の業務「車両管理」について、担当者必読のガイドをさまざまにご用意しました。PDFですのでお気軽にダウンロードしてください。

関連記事

おすすめ記事

TOP